YONEKEN BLOG
こんにちは!
米田建設の松田です。
シリーズでお届けしている米田建設設計士の福迫邸。ありがたいことに多くの反響をいただいています!
元大工であり建築士である福迫の経験とこだわりを詰め込んだ家づくり。なかでも特にこだわったのが家族で過ごす広いリビング。できるだけ生活感を出さず、開放感のある空間にするために施した工夫があります。
◆南側の陽を取り入れる勾配天井
まず、天井の高さ。吹き抜けにすれば天井が高くとれますが、高すぎると逆に落ち着かなくなることも。そこで、傾斜をつけた「勾配天井」を採用。
福迫邸の勾配天井は、南側に向かって上向きに傾斜をつけ、天井と接する壁面の上部に窓を取り付けました。高い窓から陽の光が差し込み明るい空間に。
◆勾配天井の一部にだけを板張り天井に
勾配天井は、天井すべてを板張りにすることも考えていましたが、当社で取り入れている3Dパースを松田に作成してもらい何度もイメージを確認した結果、一部だけを板張りにする方が美しいのではないかと。造作ベンチは床と同じオーク材で作り引出し収納に。素材を揃えることで空間がまとまり、スッキリとした落ち着くリビング空間となりました。
◆間接照明で朝焼けを演出
「朝日が昇り始めたときの“朝焼け”がたまらなく好き」
そう話す福迫は、レースのカーテンから差し込む朝日の様な柔らかい光を、間接照明で表現しました。
暖色を選びがちな間接照明ですが、色温度を上げ(白色)明るさをしぼることで光が淡くなり、板張りの天井を際立てる役割も果たしています。
福迫邸ではリビングからダイニングまで間接照明を連続させることでLDKが繋がり、穏やかで優しい空間を実現。家族が集まり、ほっと落ち着く場所になりました。
天井や照明などのちょっとした工夫で表情が変わるのが空間のおもしろいところ。自分たちらしく暮らせる家づくりを!